存在してないもの

在るようなないような雑記帳

無冠

2018年12月21日、第31期竜王戦第7局が行われ、挑戦者の広瀬八段が勝利し竜王奪取した。羽生さんは27年ぶりに無冠となってしまった。羽生さんが最初に2連勝してそのまま押し切るかと思われたが、広瀬さんの粘り強さが光って後半は羽生さんを圧倒していた。広瀬八段の実力が勝っていたということだ。今後は「羽生九段」となるわけだが慣れるのに時間がかかりそう。

羽生さんは平成元年に初タイトルの竜王を獲得。その防衛には失敗してしまうが、平成3年3月に棋王を獲得してから今までは1つ以上タイトルを保持してきた[1]。これは伝説的な記録で、これを上回る人はなかなか出てこないはず。平成は羽生さんの時代だったと言ってよいと思う。

今回のタイトル戦は羽生さんのタイトル100期獲得がかかっていただけに、防衛失敗の落胆は本人もファンも大きいと思う。個人的にもすごく残念だし、言葉がなかなか出てこなかった。それだけ羽生さんへのあこがれや信頼は大きい。将棋に興味を持ち続けられるのも羽生さんのおかげだと言ってもいい。今回は残念な結果になってしまったが、実力としてはトップクラスだからまだまだタイトル獲得の可能性は大いにある。今後も応援しています!

[1] https://www.sanspo.com/geino/news/20181222/sot18122205030004-n1.html