存在してないもの

在るようなないような雑記帳

「怪物」

日本のどこかでありそうなストーリー。何がどう絡み合っているのかを紐解くのが難しいが、何か込められた思いがあるという気がする。坂本さんの脚本だという感じ。

母親、教師、校長、子供、それぞれ見えている世界が違う。思い込みもある。自分や誰かを守ろうとしたとき、事実よりも自分が望んだ結末が得られたことに納得してしまったり、個人よりも組織全体を優先してしまったり、大事にしたくないと思ってしまうこともある。「怪物」というのは空気、保身、世間体、嘘のようなものだろうか。それによって子供たちは自分の居場所をなくしてしまう。大人にも事情はあるのだが、だからといって子供たちに辛い思いをさせるのは間違っている。そういうお話なのかな。