存在してないもの

在るようなないような雑記帳

「転職の思考法」(北野唯我)

 

転職しようかどうか迷っている青野がプロのコンサルタントである黒岩に師事しながら、転職の思考法を身に付けていくというストーリー仕立てになっている。転職の思考法を身に付ける意義、自分の市場価値の見極め方、転職先の選び方、面接の際に聞いておくべきこと、エージェントの活用の仕方などが解説されている。今の会社で特に実績がない人はどうやって転職先を選べばいいかも述べられていて、私にとっては参考になった。転職の思考法を身に付けて希望の会社に転職することも大事だが、転職という選択肢を持つことでいまの仕事を自信をもって進められるようになる、というのも新たな発見だった。また、好きなことと仕事の関係についても議論されている。好きなことを仕事にせよとよく耳にするのだが、そもそも私には仕事にしたいほど好きなことがない。でも、それで問題ないということが分かった。それだけでもこの本を読んだ意味があったと思う。