存在してないもの

在るようなないような雑記帳

「メタ認知」(三宮真智子)

三宮真智子さんの「メタ認知」を読み終えた。メタ認知とは何か、から始めて、メタ認知の鍛え方まで、わかりやすく整理されている。メタ認知が認知の上位の概念というのは何となくわかっていたが、この本で具体例などを通して学ぶことで理解が深まったと思う。学術的な視点と実践的な内容の両方があって、文脈化と脱文脈化が促進されそうな気がした。ワーキングメモリや感情とのかかわりについて言及されているのも個人的にはよかった。

あと印象に残ったのはラーニングゴールの話。ラーニングゴールは自ら学び能力を伸ばすことで達成するもので、他者からの評価に影響されない。自分の能力を伸ばすことに主眼を置くため失敗を嫌がることもない。私は勉強したいこととか身につけたいスキルはあるのだが、それらを具体的に活用する場面がないためあまりやる気を出せずにいた。ラーニングゴールだとモチベーションを維持しにくいと思うのだが、この本では、それを持つことが挑戦意欲を高めると書かれていた。ということは、ラーニングゴールを持つこと自体は悪くなかった。モチベーションは自己成長ということだろう。ただ成長が遅いために成長していないように感じていたので、これからは小さな成長を意識しつつスキルアップをしていきたい。

 

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