存在してないもの

在るようなないような雑記帳

「ハケン占い師アタル」

ハケン占い師アタル」のDVDを買った。ドラマがとても良かったのでDVD買って一気に見た。

「シンシアイベンツ」というイベント会社にアタルが派遣社員としてやってくる。アタルが配属されたDチームはそれぞれが仕事についての悩みを抱えていて、アタルはそれを占いで解決していく。普段はニコニコしているアタルが、占うときにはデカい態度で上から目線になるのが面白い。占ってもらった人はちょっと成長して仕事に前向きに取り組むようになる。そして「何か捨てるものありますか?」と最後に聞かれて、今までとらわれていたものやや過去の成功を捨てていく。社員を一通り占ったあとはアタルが逆に占ってもらう。そして占い師として仕事をしていく覚悟を決める。

働き方改革で仕事の効率化が叫ばれているが、効率化よりも仕事への向き合い方について考えさせられるドラマだった。アタルの占いの答えは自己啓発本を読み漁れば出てくるものが多い。しかし実践している人は現実にはわずかだろう。人は簡単に変われないけど、それでも変わることでどういう世界が待っているかを見せてくれるドラマだったと思う。これに触発されて変わる人はどれくらいいるだろうか。

個人的に印象に残ったのは、キズナの「自由って結構辛いわよ」という言葉。自由ということは選ばなけれなばならない。迷うし、決断すれば責任が付きまとう。自分でやりたいことがある人にとっては自由に働けることは良いことだろう。しかし、仕事は生活費を稼ぐ手段でしかない人にとっては自由の代わりにある程度収入が保障されたほうが良かったりするのだろう。政治・行政でも、自由度を上げて国民・市民が決められるようにしようという動きもある。でも政治・行政に多くを期待しない人にとってはどうでもいいことであり、大して興味がないのに決断を迫られる。自由っていいことばかりではない。

 

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