存在してないもの

在るようなないような雑記帳

タイトルつけるのムズイ

いしかわゆきさんの「書く習慣」を読んだ。書くのを習慣化するのは難しい。自分のような陰キャにはネタがないのだ。それでも日常の出来事をうまく書くコツが書かれているので参考になる。「なぜ?」と深堀するとか、無理やり学びにつなげるとかは使えそう。「○○を読んで」もあるあるだがつまらないとのご指摘。多用していたが確かにこれだとつまらない。もっと主観的なタイトルにしよう(とはいえ、何にすれば…)。

すみませんでした。

第72期王将戦第4局。▲羽生九段、△藤井王将。戦型は角換わり。1日目から羽生九段が積極的に仕掛け、最後まで攻め切った将棋だった。

封じ手の局面(▲5二桂成まで)は互角なようだが、先手は銀損になるのですごい踏み込みだと思っていた。ここでAI最善手は△同銀で、これなら互角(評価値は後手わずかに良し)だった。しかし、▲6二歩成があるので心理的には指しにくい。藤井王将も△同銀ではなく△同玉だったが、△同銀の世界線も見てみたかった。

これで2勝2敗のタイ。王将戦が始まるときは、羽生九段が1勝できるかどうかだ、と書いてしまったが、とんでもない思い違いだった。羽生九段のことを甘く見ていたようだ。すみませんでした。

もしかして、羽生九段が王将奪取もあるか!?

当事者でなくても

現場に行くことが大切である、という教えを実践する過程を記した本。

本当にいろいろなことに挑戦されていて、気候不正義スト、脱プラ生活、ジビエ業、昆虫食、ウーバーイーツ、京大タテカン、あつ森、男性メイク、などなどが出てくる。どれも面白いのだが、特に気になったのは脱プラ生活。今の時代、包装は大体プラスチックだから、食品を買うだけでもかなり苦労されていた。近くに八百屋とか肉屋があるようなので何とかなっていたようだが、そういうお店がないと肉も野菜も魚も買えない。他にも、ラップが使えないから自作したり、プラ歯ブラシの代わりは馬毛と竹の歯ブラシ、紙おむつの代わりに布おむつと、代替品を準備したり使いこなすのも大変そう。エコとはいえ、コストと労力が半端ない。個人での脱プラはなかなか厳しそうだ。脱プラが社会全体に浸透すれば状況は変わるが、それはいつになるだろうか。

そして、最後に重要なポイントとして、当事者でなくても、関わりを持ったり、議論や発信をすることは大切なことだと書かれている。「当事者じゃないくせに」と批判する人もいるかもしれないが、それでは当事者と非当事者の分断を生むだけだし、非当事者は無関心になり、やがて忘れてしまうだけとなるとのこと。「共事者」(事を共にするというゆるい関わり)として関心を持つのが大切のようだ。確かに、当事者だけの活動では問題が一般の人々に認識されなかったり、認識されても重要性が低いと思われる可能性がある。非当事者も関心をもつことで、問題認識が社会に広がり、問題解決につながりやすくなる。行政を巻き込めればなおさらだ。やっぱり自助より共助、共助より公助がいいよね。

これが日本の現状ですか

2月3日、荒井勝喜首相秘書官が、LGBTQなど性的少数者同性婚のあり方について、「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をしたとのこと[1]。その後、「先ほどやや誤解を与えるような表現をして大変申し訳なかった。撤回させていただく」として、謝罪・撤回した[2]。しかし翌日更迭された[3]。なんとしょうもないニュースなのか。突っ込みどころが満載だ。

まず性的マイノリティー同性婚の「あり方」、つまり社会においてどう位置付けていくべきかを問われているのに、見るのがどうとか、隣に住んでいたらどうとか、全然答えになっていない。

首相秘書官としての見解が欲しいのに、「見るのが嫌」「隣に住まれると嫌」とか個人レベルのような言い方をされても困る。しかし、「秘書官室もみんな反対する」とも発言しているらしく[1]、これはほぼ政府見解ということなのだろう。少なくとも秘書官の見解ではある。

こういう発言をすると、どういう風に受け止められ、社会がどのように反応し、そして自分の立場がどうなるのか、予想できないのだろうか?結構過激な発言だから、ネガティブな影響・反応が返ってくることは容易に想像できるはずなのだが。自分の周りは同性婚などに否定的な人間ばかりだから、一般的にもそうだと思ったか?だとしたら公職を務める資質がないと言わざるを得ない。

発言を撤回する際、「やや誤解を与えるような表現をして」と言っていたが、政府の人間が発言を撤回するときにいつもこのセリフを言っている気がするが、言い訳にしか聞こえない。最初の発言は嫌悪感が前面に出ているということは誤解しようがないと思う。余計な言い訳などせずに、嫌な思いをさせたことを謝罪して、撤回するだけでいいと思う。

あと、「首相には申し訳ない」って何?謝罪する方向間違ってません?

首相はこの秘書官を更迭したわけだが、一方で国会では同性婚の法制化について否定的であり[4]、この秘書官と同様の思想を持っているように思える。しかも、反対理由が「社会が変わってしまう」という謎のふわっとしたもの。社会をいい方向に変えていくのが政治家や政府の仕事のはずなのだが。もし社会が悪い方向に変わってしまう可能性があるなら、それはちゃんと説明するべきだ。具体的な反対理由が出ないのなら、とりあえず法制化して、ダメだったら止めますでもいいと思うけど。

[1] 首相秘書官、性的少数者や同性婚巡り差別発言
[2] 首相秘書官がLGBTQ差別発言を謝罪・撤回 「首相には申し訳ない」
[3] 首相、荒井勝喜首相秘書官を更迭 LGBTQや同性婚巡り差別的発言
[4] 同性婚「社会変わってしまう」 首相発言に専門家「差別肯定と同じ」

虐待が人生を破壊する

虐待って本当に恐ろしい。身体の傷は治るけど、精神的な傷が消えない。虐待される側は、自分が悪いから暴力を振るわれると思い込まされている。そして、自分は価値のない人間だとしか考えられず、誰かに依存しないと生きていけない。マリコもそんな人生を歩んでいた。トモヨに依存する重い女。でも、トモヨは面倒だと思いつつも受け入れていた。トモヨにとっても、マリコの存在は大きかったのだろう。だからこそ、マリコを壊した父親からマリコを遠ざけたいと思い、遺骨を強奪した。

個人的に印象に残ったセリフは、マキオの「もういない人に会うには自分が生きているしかないんじゃないでしょうか」。これは一連の事件が終わった後に出てくる言葉だが、トモヨが海に身を投げようとするときにこのセリフがあっても良かったと思った。

最後の手紙はどんな内容なのだろう。タイミング的には遺言だが、トモヨの表情を見るに、内容は日常の他愛もない出来事がつづられているようにも読みとれるし。想像がつかない。

ウイルスがマッチでワクチンがポンプ

ファイザーの幹部が嵌められてワクチンのことをペラペラ話したらしく、Twitterで話題になっている。ざっくり書くと、

  • 製薬会社はワクチンの変異実験を行っている。どう変異するかを突き止め、先回りでワクチンを開発するため。
  • 動物実験で動物間での感染を繰り返せば、突然変異のウイルスが現れる。変異ウイルスの管理はとても重要。
  • 武漢でウイルスが発生したのは管理が甘くウイルスが流出したから。
  • 製薬会社が変異ウイルスを広め、それに対して自らワクチンを開発・製品化する。これはとても金になるビジネスモデル。
  • 製薬会社は政府の規制当局とつながっている。規制当局の天下り先は製薬会社だから、当局が製薬会社を規制しようとはしない。

確かにそうだよね。自分でウイルスを作りだしたほうが、確実に儲けることができる。マッチポンプってやつね。製薬会社も競争があるだろうから変異実験をやろうと言い出す人がいるのは仕方ない。こっそり実験もしちゃってるんだろうな。世界中どの製薬会社も同じようなことをやっていそうで、やるせない気持ちになる。これが資本主義の弊害なのか。金儲けも行き過ぎると害悪でしかない。

変異ウイルスを拡散させた場合には重く処罰するべき。まあ今のご時世ウイルスだらけで、人工変異株が流出したところで出所が突き止められるわけではないだろうが。せめてウイルスがあまり流行してない時期なら、流出源が特定できるのかな。「アンナチュラル」第1話のように。

とりあえず、製薬会社の人とかかわったり、製薬会社の近くに住むと、変異ウイルスを移される可能性が高くなりそうだと思ったので、製薬会社とは距離を取ったほうがよいかも。

ふと思ったのだが、マッチポンプ的なビジネス手法ってほかにもありそうよね。

  • 医者がわざと患者の治療を遅らせ本来発生しない治療費を払わせる
  • 製品がわざと壊れるように設計しておいて次々に新製品に乗り換えさせる
  • ウイルス対策ソフトメーカーがウイルスを作って拡散し自社製品の導入を促進する

実際にそうなっているとは思わないが、いかんせん消費者側からは見えにくいところなので、何か仕掛けられていても不思議ではない。

ちょっと感動した

第72期王将戦第2局。▲羽生九段、△藤井王将。戦型は相掛かり。終盤、藤井王将が飛車、角2枚、金2枚などで先手玉に迫る。この物量で攻められてはさすがに耐えきれないかと思われたが、詰みはなかった。しかし、最後の合駒は限定だったので、逆転してもおかしくはなかった。これで1勝1敗のタイに戻った。羽生九段は1勝もできないのではないかと心配していたので、正直少し驚いている。羽生九段の「1つ結果が出てよかったなとちょっとホッとしています」というコメントも共感できる。

今日は羽生玉が攻め込まれているあたりから棋譜中継を見だしたので、これは今日も負けるのかと思っていた。しかし、羽生さんが勝ち筋を逃さなかった。まだ藤井王将と互角にやれる力があるというのが分かったのはとてもうれしい。ちょっと感動した。